合成モノと天然モノで同じ化学式のビタミンC
ビタミンC(正式名称はアスコルビン酸)で例えてみると、 人工的に合成することができ、合成モノと天然モノとでまったく同じ化学式を持っています。
ならば、合成モノでも天然モノでも摂取したときの効果は同じなのかというと、やはり違うようです。
合成ビタミンCのサプリメントのほとんどは、「トウモロコシやジャガイモの糖分(でんぷん)」などの原料をもとに化学合成して作られており、
天然モノの方は「アセロラやローズヒップ」などからビタミンCを抽出させ、それを凝縮させて作られています。
天然モノには微量栄養素が含まれる
天然モノの方には植物由来のファイトケミカルス(微量栄養素)である 「バイオフラボノイド(ビタミンP)」などが含まれているので、ビタミンCの吸収率を上げ、より良い効き目を期待できると言われています。
これは相互作用の働きによるもので、ビタミンC単体で摂るよりも、フラボノイドなどの微量栄養素によって、ビタミンCの能力がより多く引き出されることで機能するからです。
ビタミンEの場合
ビタミンEは立体構造の違いがあり、一般的に市販されているビタミン剤では【合成型】【天然型】【天然】といった3種類のビタミンEがあるようです。
それらを見分ける方法としては、成分表示の箇所などで下記のように表記されていますので判断できます。
【合成型ビタミンE】・・酢酸dl-α-トコフェロール
【天然型ビタミンE】・・酢酸d-α-トコフェロール
【天然ビタミンE】・・・d-α-トコフェロール
体内においての働き(生理活性)では、合成型よりも天然型の方が効力が高く、更に天然型よりも天然ビタミンEの方が吸収に優れており、生体内で最も高い効力を発揮するとのことです。
【天然型】と【天然】の違い
では、【天然型】と【天然】の違いは何なのか?と言いますと、植物油から抽出したビタミンEを製品化するにあたって安定化させるときに行われる手法により異なるそうです。
【天然型ビタミンE】
酢酸により安定化させて使用している
【天然ビタミンE】
製剤技術の工夫で、そのままのカタチで安定させて使用している
参照元エーザイ