納豆菌について
納豆菌とは主に稲藁に生息している菌の事で、 大豆に納豆菌を付着させ、適度な環境下で発酵させたものが納豆です。
納豆菌は、暑さ・寒さにも強く消滅しにくく繁殖力が非常に強く、体に良い働きをする有用菌(善玉菌)であり、納豆1g中に約10億個も含まれています。
納豆菌の働きや作用など
納豆菌には腸内の腐敗菌の活動を抑制したり、コレラ菌やチフス菌などの病原菌に体する抗菌作用があり、同時にこれらの有害物質を吸着して排泄を促進させます。
その抑制効力は乳酸菌よりも強力だと言われていて、ビフィズス菌などの有益な腸内細菌の多くは通常、 腸に到達する前に胃酸などで死滅してしまいますが、納豆菌は生きたまま腸に届くので、腸内で繁殖し消化を助けてくれます。
また、 納豆菌が作り出すオリゴ糖は、善玉菌であるビフィズス菌などを繁殖させる働きがあるそうで、納豆菌自体の働きに加え、他の善玉菌の働きも活性化させる作用があるそうです。
納豆菌により有害物質の生成が減少し、肝臓の解毒作用の負担が軽くなるので、 疲労回復や肌荒れの解消などの効果が期待できます。
また、納豆菌は増殖により「ナットウキナーゼ」と呼ばれる酵素(納豆のネバネバ部分)を生成しますが、この酵素には血管の中で血が固まった血栓をとかす働き(血栓溶解作用)があり、 心筋梗塞や脳血栓などを予防するとされています。
そもそも健康な人の血管の細胞からは「プロウロキナーゼ」という血栓溶解酵素が出ているのですが、ナットウキナーゼは余分な血栓を直接的に溶かすことだけでなく、プロウロキナーゼを活性化させる作用も持っています。
納豆菌の摂取で期待される効果や効能など
・免疫機能の強化作用
・腸内有益菌(乳酸菌等)の増殖を促進
・有害菌の腸内増殖を抑制、排泄促進
・血栓溶解作用
・アルコールの代謝促進作用
・抗菌作用
・腸内の発ガン促進物質の排泄促進
・高血圧の予防改善
・胃潰瘍・胃炎の予防改善など